よく、食事指導の場面で「食事はバランスよくミネラルをしっかり摂って・・・」といわれることがあると思います。
体調良くするのにはミネラルを摂ればよいのか・・・とは思うのですが
でも、ミネラルってどうやって取ればよいの?
何に含まれているの?
今のんでいるサプリメントを続けるのでよいの?
という疑問がわいてきます。
そうですよね。
私も「海藻や魚介類にミネラルが多く含まれているから食べたほうが良い」
「体の流れをつくるのにミネラル必要」
と思っていたのでそうお伝えしていましたが
そもそもなんでミネラル補給が必要と言われだしたのか、
サプリメントで補うことでよいのか調べてみました。
現代の食生活を栄養学的にみると、
エネルギーは過剰なほど摂れているようですが
からだの微調整に必要なミネラル・ビタミンなどが
バランスよく摂れていないようです。
ビタミン・ミネラルを機械を動かすことで例えるなら
潤滑油の働きというところでしょうか?
充電されていても、かたかったり、滑りが良くないと動かなくなりますね。
地味な物質たちですがとても重要な役割ですね。
ミネラルはもともと土壌や海に含まれています。
私たちは土壌で育つ植物を食べたり、土壌で育った食物を食べる動物や
ミネラル豊富な海で育つ魚介類を食べ、ミネラルを摂取してきました。
しかし、現代の人は様々な不調を抱えていて、それらの不調がミネラル不足だと
言われるようになってきました。
冷え性、眠れない、だるい、朝起きれない、
生活習慣病、花粉症、アレルギー・アトピー性皮膚炎・男女とも不妊症(精子や卵子の質)など
ミネラル不足によるものだと言われています。
でも、ミネラルを多く含む野菜やお魚を気をつけて食べているのに・・・
現代の人はなぜミネラル不足なのでしょうか?
それは
1.加工食品に頼りがち→「食の偏り」
2.不調になればすぐ病院・ドラッグストア依存→「医薬品の常用」
3.お菓子やファーストフード・簡単調味料→「食品添加物」
4.あと、生産性を上げるために化学肥料や農薬を使うため
土壌のミネラルがなくなってきていて
野菜の栄養価もますます低くなってきているようです。
ところで、私の住んでいる場所は畑が広大にひろがっています。
某スーパーの野菜の卸をしている畑だと聞きました。
農薬を野菜の根元に注入していたり、散布したり大変そうだけど
健康になりたいと思って摂取している野菜たちの育ちが
恐ろしいことになっているな・・・と観察していました。
ミネラルをバランスよくとるのに和食中心の食事を心がけていても
根本の食物がこれではなかなか補えていないようです。
ミネラルやビタミンなどの栄養素は
それぞれパートナーが存在しているという特徴もあり
片方が増えると、片方が少なくなるという吸収のメカニズムをもっているので
摂るとしてもバランスが必要となってきます。
そういった意味で考えると
サプリメントで補うことは効率的なのかもしれませんね。
無農薬の野菜、有機野菜はなかなか手に入りにくいものです。
時間のない人たちは手っ取り早く買い物を終えたいだろうし
自分で畑(無農薬・減農薬)をするのは老後だと、問題を先送りにしてしまう。
ミネラルを摂取する以上に消耗していることが多いという環境にいる
ミネラル不足の現代人。
土壌や海洋を守り
自然の恵みをいただく循環を
”今さえよければ”という大人の勝手で
断って行かないように
子どもたちの明日を思い描きながら
「食」について考えていきたいものですね。
読んでいただきありがとうございました。